執筆者: 那須建築 那須匠
カテゴリ:
お知らせ |
最近では大工の道具として「インパクトドライバー」、「電動マルノコ」や「マルチツール」といった電動工具が登場していますが、やはり大工には「鑿(のみ)」や「鉋(かんな)」といった手道具も欠かせません。材木の加工や切削にはこれらの道具が必ず必要となってきます。
もちろんこれらの道具を使いこなし良いものを作るには、使う人間の技術や経験が一番の重要となります。しかしそれと同時に大切なのが道具の手入れとなってきます。
「鑿(のみ)」や「鉋(かんな)」は大工の仕事をするときは欠かせないものですが、回数を重ねるごとに「刃」は丸くなっていったり、刃こぼれを起こしたりします。
こうなると材木加工時にうまく削れなくなってしまったり、曲がってしまう、そして最悪の場合は刃が割れてしまい二度と使えなくなってしまう場合が起こってしまいます。
こういったことが起きないように我が社では使用後には必ず手入れをするように心がけております。おもに「鑿(のみ)」や「鉋(かんな)」は研石をつかって刃を研いでいきます。刃を研ぐときには刃先を真っ直ぐ(鑿と鉋では少し違います)、研石と密着し力を一定にするといった注意が必要となってきます。
これらが不十分だと刃先が丸くなってうまく引っかからない、引っかかっても削れないといった不具合も出てきます。またこれらの手入れも簡単なことではなく技術と経験が必要なものなってきます。
したがって我が社では道具の手入れも良いものを作るために重要なことと考えております。