執筆者: 那須建築 那須匠
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お知らせ 施工事例 |
とあるご自宅から「水道のことで相談がある。」というご依頼を受け、現場を拝見しにいきました。
そのお客様は「水道料金が高くなっているし、水道メーターの検針でメーターがずっと回っている。」とおっしゃっていました。聞いてみると水道の蛇口はどこも開いていないし、使ってもいないのにメーターは回っているそうです。
実際に拝見してみると確かに家の蛇口はどこも開いていないのにメーターはゆっくりと回りっぱなしでした。これは水道管から漏水しているのではと考え、家の水道管や周りを調べてみました。すると水道メーターの近くで、水も使ってないのに水たまりができていました。
不自然に思い、地面を掘ってみると地中から水道管(塩ビパイプ)が出てきて、T字の分岐させる継ぎ手の部分から勢いよく水が吹き出ていました。おそらく、メーターが回っているのはこの漏水が原因だろうと思い、急いで私たちは水道の元栓を締めて、水を止めました。
さらに細かく周りの土を掘っていき、水道管の水漏れしている部分の配管の交換工事を行いました。そして工事が完了した後、元栓をあけて見たところ、メーターは回らずに止まっており、漏水は無事に止まりました。
そして、水が吹き出ていたT字の分岐させる継ぎ手の部分を縦にさいて調べてみたところ中に亀裂がありここから水が吹き出ていたと考えられます。おそらく地盤沈下により水道管が傷つき亀裂が発生したか若しくはソルベントクラッキングなどではないかと思われます。
*ソルベントクラッキングとは(応力亀裂)の一種であり、ソルベント(溶剤)が加わったと
きにヘアークラック(微小な亀裂)が生じる現象を特に区別していいます。
①溶剤の存在(接着剤、防腐剤等)
②応力(熱応力、生曲げ等)、
③5℃以下の低温
の 3 要素が加わったときに発生することがあります。
今回は水道メーターが動いていたことから漏水が判明しました。もし水道メーターの検針で水道を使ってないのにメーターが回っているのが確認されたら漏水の可能もありますのでご注意ください。
また地中や建物の壁内などの露出していない給水管からの漏水は、一定の基準を満たす場合に限り、漏水分を含む当該検針時の水量から一部を減量し、水道料金等の減額を受けられる制度がありますので心当たりがある方はご相談してください。
もしも他にも気になることがあるようでしたら、気軽にご相談ください。