執筆者: 那須建築: 那須 保
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お知らせ 施工事例 |
ここ最近の世界情勢により、住宅業界への影響が出ています。
資材の不足や値上げは深刻なものとなっております。
今回は、野地板と呼ばれる屋根材の下に隠れているもののお話です
ウクライナ侵攻に対する経済制裁への報復として、ロシア政府が2022年3月10日に発表した日本を含む「非友好国」に対する禁輸措置。
単板(ベニヤ)やチップなどの木材の輸出を22年内を期限に禁じた影響が、住宅の仕様変更を余儀なくさせています。
ロシアからの輸入はカラマツの単板と、製材の一種であるアカマツの垂木が中心で木の節が小さく丈夫なのが特徴です。
木材の輸入量では合板の材料の8割 製材で2割がロシア産です。
よく聞かれるカラーベストという屋根材を葺くときの下地材、構造用合板ですが、今までは耐水合板や針葉樹合板等を使用していましたが、4月より、
全層スギの構造用合板を使ってもいいということだそうです。
この変更が後々どうなるかです。
昔のカラーベスト屋根をはがすと杉板の野地なんてことはたまにありますが、時と場合によっていい事もあります。
何がいいのかは、その現場によって変わります。
しかし最近、合板不足で、2類、タイプ2の合板で施工されている現場を見かけることがありますが、あまり好ましいことではありません。
ホームセンターなどでよく売られているものですがグレードの確認は
大切ですね。
わが社でも、資材調達はなかなかですが、仲間の皆様、スギ合板などを使う場合は、下地材などの変更がありますので、
施工前にメーカーの施工基準を確認されるといいと思います。
みんなで良いものを創っていきましょう。