執筆者: 那須建築 那須匠
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お知らせ コラム 施工事例 |
トイレ改装の時の現場の話です。
ある高齢者夫婦から「家に手すりをつけてほしい。」と依頼が来ました。その家の奥様は足が不自由になってしまい、歩行が難しくなってしまったようです。「手すりをトイレの中と廊下につけてほしい。」というはなしでした。
その奥様は横浜市の要介護認定をされており、もし『介護保険住宅改修』を行った場合、必要な手続きをすれば給付金がでるということになっていました。
そして、現場にいって調査をしていくと最も心配な要素がありました。それがトイレでした。最初はそのトイレに手すりをつけてほしいということだったのですが、そのトイレは段差があり、身体の負担が大きい『和式トイレ(汽車便)』でした。段差は歩くときに躓くリスクがあり、『和式トイレ(汽車便)』はしゃがむ姿勢になるため、足腰を痛める可能性があります。私たちは手すり設置と同時に、段差解消と『和式トイレ(汽車便)』から『洋式トイレ』への改装を提案しました。『洋式トイレ』は『和式トイレ(汽車便)』より身体の負担が小さくなり便利ということからお客様は提案に賛同してくれました。
その現場の『和式トイレ』はかなり古く、床組や配管をやり直し、壁は板材を貼り付け今までの雰囲気を大きく変えました。もちろん最初に依頼されていた手すりも居住スペースからトイレに移動しやすいように設置しました。
お客様方は初めて見たときには『和式トイレ(汽車便)』から『洋式トイレ』に変り、雰囲気が違っていたので「これホントにうちのトイレ?」と驚かれていました。今までよりもトイレが使いやすくなっており、トイレ以外の廊下にも手すりを設置したので歩きやすくなったと大変喜ばれていました。