執筆者: 那須建築: 那須 保
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コラム 施工事例 |
シロアリを考える
シロアリって聞くといいイメージはないですよね。
日本には20数種のシロアリが生息していますが、大半のシロアリは土壌改良などに重要な役割を果たしている益虫ですが、一旦家屋内侵入するとかなり厄介なことになります。
家屋に被害を及ぼすシロアリの主な種類はヤマトシロアリとイエシロアリ。まれに、外来種のアメリカカンザイシロアリなどです。
特にヤマトシロアリが多く、ほとんどを占めます。
羽アリの発生時期は種類にもよりますが、ヤマトシロアリが4月から5月、イエシロアリが6月から7月 (雨降りの翌日晴れた日など)←ポイントです。
ヤマトシロアリは、湿った木材を食べて栄養と水分を摂ります。家の被害も、浴室や湿気の高い床下などの下部に集中していますが、家具、外に置いてある段ボールなども被害にあいます。
コンクリート住宅や鉄骨住宅も壁や床の下地、ドアなどは木材なので、被害にあいますので、ご注意ください。
シロアリは木の外側の柔らかいところにあるセルロースを好んで食べる習性があります、柱のひだのように残っている部分が年輪の固いところです。
写真の場合は外部サッシや外壁からの施工不良雨漏りが原因で被害にあった例です。壁面内部であることから、発見が遅れたため被害が拡大しました。
よく、床下の通気が大事といわれ換気扇など付ければ大丈夫という方もおられますが、
通気を良くするだけではシロアリは防げません、根本的な問題解決は必須ですので、大切な建物を守るためにも、5年ごとの定期点検など、お付き合いのある建築会社さんに相談してみてください。